哀しき昨夜の晩ご飯

「哀しき昨夜の晩ご飯」

昨夜、長男が、国語の漢字の宿題をしていた時のこと。 「お母さん手伝って」というので 見ると、漢字の練習帳のほとんどが埋まっていない。しかもかろうじて 記入されている漢字も、ほとんどが、間違っていた。 彼は、以前も 「なんで漢字なんか世の中にあるんだよ。漢字なんてなくなってしまえばいいんだ」 と泣きながら漢字の宿題をしていたことがあるほど、漢字を書くのが嫌いな子なのだ。 私に教えてもらって書いた漢字を写して書いてゆくつもりのようだった。 だけど、私は、言った。 「あかん。ちゃんと、自分で辞典を引いて調べなさい」 「そんなことしたら、何十時間もかかってしまうよ」 「それでも、いっこいっこ調べなさい」 「いやだ。そんなことしたくない。辞書なんて引きたくない。 お母さんが書いてくれたの写すほうが早いじゃん」 そう言いながら、なんと、彼は、泣き出しのだ。 そこで私は、言ってきかせることにした。 「学問というのは、苦労せんと身につかんねん、写すだけやったら、いつまでたっても覚えられへん。めんどうでもいっこいっこ調べなさい。」 「そんなこと言って、ホントはお母さん自分でいっこいっこ漢字書くのがめんどくさいだけなんじゃないの?」 なんやてぇ!!!!! でも、言われてハっとした。 たしかにそういうところも全然なかったとはいえないかも^^。あせあせ。 どうでもいいが、うちの子ふたりともなぜか標準語。関西人の私は、たまに我が子のこのアクセントが、実に小生意気に感じ、すっごいカチンとくることがある。 長男はずっとふてくされて、なかなか辞書を引こうとはしなかった。すごい意固地だ。

食事の時も、彼はずっと、すねていた。 「苦あれば楽ありっていうてな、なんでも楽しよう楽しようと思ったら ろくなことはないんやで」 食事中に、私が、そう説教しようとしたら、 すかさず、ぼそっと長男が 「かっこつけてんじゃねーよ」 と呟いたので、それをそばで聞いていた夫が 間髪入れずに、長男にハリ手を食らわしたのだった。 「お母さんに向かってなんだその口の聞き方は!!」 「お母さんは、おまえの友だちじゃないんだぞ」 とたんに長男が火がついたように泣き出した。 食べながら泣いたので、口にはいった食べ物がノドにつかえて、 げほげほと吐き出した。それでも彼は、吐き出しながらもまだ泣いていた。 ああああああああああああああああああああああああああああ 昨夜は 湯豆腐に、煮魚に、ほうれん草のおひたしに、ほうれん草とキャベツとベーコンの卵とじ、ねぎ納豆。 どんな味だったか、もう覚えていない。 それから私は、沈んだ気持ちで仕事に出かけた。 仕事を終えて帰ってきたら、子供たちは、もう二階で眠っていた。